豆類を急速冷凍することにはさまざまなメリットがあります。実際に急速冷凍機を導入したことにより、豆類に関する悩みが解決した事例もあるほどです。そこでここでは、豆類を急速冷凍することのメリットと、急速冷凍による悩み解決事例を紹介します。
それではさっそく、急速冷凍機の導入によって豆類での悩みが解決した2つの事例について解説します。
まずは新潟での豆類の急速冷凍デモを実施した事例です。デモで利用されたのは、枝豆でした。
新潟県は国内有数の枝豆の産地(※)ですが、県外に出荷しようとすると緩慢な冷凍により風味や食感が衰えてしまうという問題がありました。
そこで試したのが、熱を加えた枝豆を急速冷凍機で凍結させる方法でした。急速冷凍機で凍結させることにより、とれたてに近い味のまま県外へと供給できるようになったとのことです。
豆類で急速冷凍機を使った次の事例は、新潟県と並んで枝豆の生産量が多い山形県(※)の土産店での事例です。
山形県鶴岡市では「だだちゃ豆」という枝豆の王様と呼ばれる品種の豆が多く生産されます。しかしやはり、一般家庭程度の冷凍技術ではだだちゃ豆の芳醇な味わいを維持することは難しいとされていました。
そこで活用されたのが-45℃で凍結させる急速冷凍機です。独自の固茹で製法で熱を加えた後に、-45℃で急速冷凍することにより、旬の味を損なわないまま出荷できるようになりました。
冷凍便での配達によって遠方にも届けられるようになり、より多くの人にだだちゃ豆を販売できるようになったようです。
豆類を急速冷凍すると、独特の風味や味、香りが失われにくくなることが大きなメリットです。特に枝豆の中でも風味が豊かだとされる「だだちゃ豆」「茶豆」は、茹で上げたときの風味や甘い香りが特徴だと言われています。
しかし緩やかに冷凍したのでは独特の風味が損なわれてしまい、県外への出荷が難しくなりがちです。
急速冷凍機を使えば豆類の風味や旨味をそのまま凝縮させやすくなり、現地で食べるのに近い味を遠方へと出荷しやすくなります。
急速冷凍機は豆類でのフードロスを抑えるためにも役立ちます。
これまでであれば、仕入れた豆類が余ったら、余った分は捨てられてしまっていました。先に解説したとおり、豆類の風味や味はゆるやかな冷凍技術では維持できなかったためです。
しかし急速冷凍機を用いれば、余った分の豆類を急速冷凍して冷凍豆として販売できるようになります。
せっかく生産された豆類を、余ったからと言って捨ててしまうのはもったいないことです。ごみの増加や、ごみ焼却による二酸化炭素排出量増加にもつながります。
豆類の急速冷凍技術はフードロスを抑えることに役立ち、ひいては地球環境保護にも役立つという二重のメリットがあります。
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製品名 | 3Dフリーザー (KOGASUN(旧:古賀産業)) |
プロトン凍結 (菱豊フリーズシステムズ) |
トンネルフリーザー (タカハシガリレイ) |
リジョイスフリーザー (米田工機) |
凍眠 (テクニカン) |
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冷凍能力 | 6~400㎏/1時間 | 3~150㎏/1時間 | ※WEB上に情報なし | 1.5~100㎏/1時間 | 14~560㎏/1時間 |
導入事例 | 21件 | 10件 | 4件 | 17件 | 16件 |
設立 | 1969年 | 1999年 | 1960年 | 1973年 | 1988年 |
事例ありの 冷凍可能な食材 |
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