一口に急速冷凍機と言っても、冷却方法によってさまざまな種類があります。ここでは、エアブラスト冷凍機、ブライン冷凍機、液化ガス冷凍機、コンタクト冷凍機、それぞれの特徴について分かりやすくまとめました。
※2022年1月現在「瞬間冷凍機」という製品は見つからず、ほとんどの製品は「急速冷凍機」と表記しています。(当サイト運営調べ)
冷たい空気(-40℃~-20℃)で、食品を凍らせるエアブラスト冷凍機の大きなメリットは、スピーディーに冷凍できること。
最大氷結晶生成温度帯を短い時間で通過できるので、食品の鮮度・品質を保ったまま冷凍ができます。ポピュラーな冷凍機で、冷凍機のなかでも特に多くの製品がある点も魅力。「バッチ式」「トンネルフリーザー」「スパイラルフリーザー」「IQFフリーザー」など、生産規模や用途によって選ぶことが可能です。
空気に比べて熱伝導率が20倍大きい液体の特性を利用して、非常にスピーディーに冷凍できるブライン冷凍機。専用の袋に食材を入れて包装し、冷たい液体に漬けるだけなので、誰でも簡単に作業することが可能です。
ただし、ケーキや和菓子など、形が崩れやすい食品の冷凍には向いていない・大量生産には向かないなどのデメリットもあります。ここでは、ブライン冷凍機の主なメーカーもご紹介します。
超低温のガスを食品に直接吹き付けて凍結する液化ガス冷凍は、温度の低い媒体の特性を利用して、食品を一気に凍結することが可能です。
機械自体も、空気を冷やすための冷媒や熱交換器が必要ない、シンプルな構造なので、故障が少なく、洗浄も簡単。ただし、1回ごとに液化ガスを消費するため、ランニングコストが高いのがデメリットです。ここでは、液化ガス冷凍機の主なメーカーもご紹介します。
冷却された金属板で食品を挟み、効率よく冷凍が行えるコンタクト冷凍機。スピード凍結でドリップが少なく、食品の品質を維持できます。
凍結と同時に成形を行えるため、袋入り餃子の具材や冷凍パン入りのミンチ、すり身など、平板形状の製品などに使用されています。ただし、ある程度食品を押しつぶしても問題ない食品にしか使えません。ここでは、コンタクト冷凍機を扱う主なメーカーも併せてご紹介しています。
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製品名 | 冷凍能力 | 導入事例 | 事例ありの冷凍可能な食材 | 設立 |
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3Dフリーザー (KOGASUN(旧:古賀産業)) |
8~500㎏/1時間 | 21件 | 魚・魚加工/肉・肉加工/菓子/惣菜/パン/麺 | 1969年 |
プロトン凍結 (菱豊フリーズシステムズ) |
3~150㎏/1時間 | 10件 | 魚・魚加工/肉・肉加工/惣菜 | 1999年 |
トンネルフリーザー (タカハシガリレイ) |
※WEB上に情報なし | 4件 | 魚・魚加工/肉・肉加工/パン | 1960年 |
リジョイスフリーザー (米田工機) |
1.5~100㎏/1時間 | 17件 | 魚・魚加工/肉・肉加工/惣菜/麺 | 1973年 |
凍眠 (テクニカン) |
14~560㎏/1時間 | 16件 | 魚・魚加工/肉・肉加工/惣菜/麺 | 1988年 |