超低温のガスを食品に直接吹き付けて凍結する液化ガス冷凍。温度の低い媒体の特性を利用して、食品を一気に凍結することが可能です。ここでは液化ガス冷凍のメリット・デメリットと、液化ガス冷凍庫を製造販売する主なメーカーをご紹介します。
超低温のガスを製品に直接吹きかけることで、エアブラスト冷凍機やブライン凍結よりも急速に凍結を行うことが可能。食材の内部細胞を破壊することなく、高品質を維持することができます。超急速冷凍により短時間に大量生産できるため、大規模生産工場や季節もので短期間に大量の食品を冷凍する工場などで多く用いられています。
空気を冷やすための冷媒や熱交換器が必要なく、シンプルな構造をしているので故障が少なく洗浄も簡単です。霜取りも必要ありません。液体窒素や液化炭酸ガスなどの超低温の液化ガスは取り扱い時に危険なイメージがありますが、急速冷凍機で使用される液体窒素や液化炭酸ガスは密閉された配管を通るため、危険性も低いと訴求されています。
デメリットはランニングコストが高いこと。毎回ガスを食品に直接吹きかけるので、消費した分のガスを定期的に補充しなくてはなりません。
また、超低温ゆえに食品に亀裂が入ることもあるので、凍結作業の際には注意が必要です。炭酸ガスは水に溶けやすいので食品表面で水分が溶けてしまうことがありますが、その水分は酸性で変色の原因となる事もあるので、慎重な扱いが求められます。
スピーディーに食品を凍結できますが、ランニングコストが高いのでタラバガニやズワイガニ、イセエビなどの高級海産物や、生産が一時期に集中するおせちなど高コストに見合った商品を扱う工場などにおすすめです。また最近では、食品に液体をコーティングするための前段階として活用されたり、食材を粉砕したりするなど、食品の加工工程でも幅広く活用されています。
液化ガス冷凍機は各社から豊富なラインナップが販売されていますので、自社工場の製品やスペースに合わせて製品を選びましょう。
▼スクロールできます▼
製品名 | 3Dフリーザー (KOGASUN(旧:古賀産業)) |
プロトン凍結 (菱豊フリーズシステムズ) |
トンネルフリーザー (タカハシガリレイ) |
リジョイスフリーザー (米田工機) |
凍眠 (テクニカン) |
---|---|---|---|---|---|
問い合わせ先 |
|
|
|
|
|
冷凍能力 | 6~400㎏/1時間 | 3~150㎏/1時間 | ※WEB上に情報なし | 1.5~100㎏/1時間 | 14~560㎏/1時間 |
導入事例 | 21件 | 10件 | 4件 | 17件 | 16件 |
設立 | 1969年 | 1999年 | 1960年 | 1973年 | 1988年 |
事例ありの 冷凍可能な食材 |
魚・魚加工/肉・肉加工/菓子/惣菜/パン/麺 | 魚・魚加工/肉・肉加工/惣菜 | 魚・魚加工/肉・肉加工/パン | 魚・魚加工/肉・肉加工/惣菜/麺 | 魚・魚加工/肉・肉加工/惣菜/麺 |