特殊急速冷凍機とは？

急速冷凍機には、冷気で食品を凍結する「エアブラスト冷凍機」や液体につけ込んで凍結する「ブライン凍結機」、液体窒素や液体ガスを吹きかける「液化ガス冷凍機」、冷却した金属を食品に押し当てる「コンタクト冷凍機」などがあります。

ここでは、こうした冷凍方式に新たな技術を加えた機械を「特殊急速冷凍機」として分類し、ご紹介します。

電磁波を使う特殊急速冷凍機メーカー

冷気や液体の超低温に、電磁波を加えた急速冷凍機を販売しているメーカーをご紹介します。

サンテツ技研

サンテツ技研では、独自技術により高電圧静電誘導発生装置＝デパックを開発。－50℃の超低温環境の中、デパックで発生させた特殊な電気エネルギーを食材に与えながら凍結することで、細胞破壊を防ぎ、鮮度や美味しさを維持することが可能としています。

酸化抑制効果により解凍後の変色や劣化も防止。余分に解凍してしまった食材も廃棄せず使えるため、コストを大幅に削減できます。

アビー

組織を活かす技術「CASエンジン」を組み合わせた凍結機を販売しています。CASエンジンとは、微弱電流を流して、農産物・魚介類・肉類・料理等の素材に含まれる水の分子を活性化させる機能です。これにより、素材が過冷却（－6℃～－7℃）状態となり、素材と水の分子が瞬時に凍結。

組織内の氷の結晶が小さく、組織損傷を抑えるため、解凍後も凍結前の鮮度・食感・旨味・色味などを保ったまま再現することが可能です。

菱豊フリーズシステムズ

冷風に均等磁束と電磁波を混合した急速凍結技術で食品の細胞の破壊を防ぐ、次世代の業務用急速凍結機を販売しています。鮮魚や肉はもちろんのこと、惣菜や菓子などの加工品に至るまで高品質に冷凍します。

冷凍庫付きのコンパクトモデルから大型冷凍庫にプロトン凍結装置を設置するモデルまで、多彩な商品を揃えています。工場やお店のニーズに合わせたカスタムオーダーにも対応しています。

3D構造の特殊急速
冷凍機メーカー

古賀産業

ACVCS（非貫流冷気システム）を搭載した急速冷凍機3Dフリーザーを販売しています。直線的で一方向からの冷気ではなく、高湿度の冷気で包み込むようにムラなく食品を冷却・冷凍するため、本来の美味しさをそのまま凍結することが可能です。

食材の乾燥と目減りを改善できる上、冷凍風によって食材が撒き散ることなく形を崩さず凍結を行うことができます。