急速冷凍機やコールドチェーン設備は高額な投資となるため、「実機のサイズ感を確認したい」「実際に凍結した食品を試食したい」という理由で、展示会への来場を検討している担当者も少なくありません。そこで本ページでは、国内で開催される冷凍技術関連の主要な展示会のスケジュールや概要を分かりやすく整理しました。あわせて、自社の目的に合ったイベントの選び方や会場で必ずチェックしておきたいレンド技術などについても詳しく解説しています。
| 展示会名 | 主なターゲット・特徴 | 開催時期 |
|---|---|---|
| HVAC&R JAPAN | 工場空調、大型冷凍・冷蔵機器、熱機器の総合展 | 2026年1月27日(火)〜1月30日(金) |
| FOOD展 (FOOD-COLDTECH) | 食品工場の生産プロセス、コールドチェーン全体の技術 | 2026年11月11日(水)〜13日(金) |
| FOODEX Frozen | 食品バイヤー向け。冷凍食品そのものや急速冷凍技術 | 2027年3月9日(火)〜12日(金) |
| 食品工場Week | 包装、衛生管理を含めた食品工場の最新設備 | 2026年11月18日(水)〜20日(金) |
一般社団法人日本冷凍空調工業会が主催し、経済産業省が後援する冷凍・空調・暖房分野の総合展示会です。
工場向けの大型冷凍・冷蔵機器や空調設備、熱機器など、幅広いカテゴリーが一堂に集合。製造業・建設業・設備業など多業種のメーカーが出展し、機器の実機確認や技術商談の場として活用されています。特別講演や基調講演、企画セミナーなどの併催行事も行なわれます。
隔年開催につき、次回は2028年2月7日(月)~9日(水)の予定です。
食品製造から流通・供給までの全工程を網羅する食品産業の複合展示会です。
2026年は冷却・冷凍技術に焦点を当てた5展横断テーマ「FOOD-COLD TECH」を新設。急速冷凍機やコールドチェーン関連のソリューションを持つ企業が、特設ステージでのプレゼンテーションを通じて技術をPRできる機会も設けられています。食品製造・物流・衛生管理など複数の専門展が同時開催されているため、一度に多角的な情報収集が可能です。
食品・飲料分野のバイヤー商談を目的とした国際展示会「FOODEX JAPAN」の一部として設けられた冷凍食品特化ゾーンです。冷凍食品の最新トレンドや革新技術を持つ企業が集まり、「テクノロジー・イノベーション」「社会課題解決」「グッドアイデア」などの部門でのピッチプレゼンも実施されます。
世界各国の未輸入冷凍食品が集まる「フローズンワールド」や試食企画など、バイヤーとメーカーの双方にとっての商談・情報収集の場として活用されています。
「食品工場Week 東京」の2026年新規設立エリアで、食品物流・鮮度保持の課題解決に特化した専門展です。
出展対象は、冷蔵・冷凍保管設備や冷却装置、温度管理・トレーサビリティシステム、倉庫自動化・WMSなど、コールドチェーン全体に関連する製品・サービス。食品工場の品質管理・研究部門担当者の来場が多く見込まれ、急速冷凍機の周辺設備やIoT管理システムとの組み合わせ提案の場としても注目されています。
急速冷凍機の実機サイズを確かめたり、凍結した食品を試食したりしたい場合は、食品業界に特化した「FOODEX Frozen」や「FOOD展(FOOD-COLDTECH)」がおすすめです。これらの展示会には、急速冷凍機や冷凍食品のメーカーが多数出展しているため、実際の凍結品を自らの目で確認できます。食品バイヤーや食品工場の担当者をターゲットにたイベントなので、展示内容が自社の課題解決に直結する可能性もあるでしょう。
食品工場全体の空調設計や、大型冷蔵・冷凍設備の導入を考えているなら「HVAC&R JAPAN」が適しています。
会場にはダイキン工業や三菱電機をはじめとする大手メーカーが多数集結しているため、工場規模の設備について直接相談することが可能。急速冷凍機という単体での検討にとどまらず、冷凍倉庫の設計や熱源設備との組み合わせなど、工場全体を俯瞰したシステム構築を求める担当者にとって非常に有益な場となるでしょう。
食品の細胞を壊さずに凍結するには、水分が氷に変わる「最大氷結晶生成帯(0〜-5℃付近)」をいかに短時間で通過させるかがポイントとなります。
そこで近年注目を集めているのが、高湿度の冷気で食品全体を包み込むように凍結する「3Dフリーザー」や、ブライン液に食品を浸す「液体凍結方式」。どちらの方式も氷の結晶を微細に保つことで細胞破壊を抑えられるため、解凍時のドリップや風味の低下を大幅に軽減することができます。
展示会では実際の凍結サンプルを比較できる機会も多いため、ぜひ方式ごとの仕上がりの違いを体感してみると良いでしょう。
フロン排出抑制法の強化を背景に、冷凍機メーカー各社は代替フロン(HFC)からノンフロン冷媒への移行を加速させています。なかでもアンモニア(R717)や二酸化炭素(R744)といった自然冷媒を使用する冷凍機は、地球温暖化係数(GWP)が極めて低く、法規制への適応と環境負荷の低減を両立できる選択肢として不可欠な存在です。
展示会では、各社がその時点で最新の自然冷媒対応機を出展しています。それぞれの機器の機能やメカニズムを前提に、自社設備の更新タイミングや今後の規制の見通しについて、各社の担当者へ直接質問してみると良いでしょう。
IoTセンサーやクラウドシステムを活用し、生産・保管・輸送の各工程における温度データを自動で記録・管理する「コールドチェーンDX」への取り組みが広がっています。
この技術の導入により、温度異常のリアルタイム検知や確実なトレーサビリティの確保が可能となるため、食品安全管理の精度は向上。HACCP対応やバイヤーへの品質証明といった実務面の課題もクリアしやすくなるため、食品工場での導入ニーズは高まる一方です。
展示会では、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせた一体型のシステム提案も積極的に行なわれています。
展示会の会場では、限られた時間の中で複数のメーカーと次々に商談を行うことになるため、事前の準備が来場の意味を大きく左右します。そのため急速冷凍機の導入を検討するならば、メーカー担当者から精度の高い提案を引き出すためにも、あらかじめ自社の現状や希望条件を具体的にまとめておくようにしましょう。
来場前に整理しておきたい主な情報は以下の通りです。
これらに加え、当日の会場を効率よく回るためには、あらかじめ出展者リストを確認して優先的に立ち寄るブースを絞り込んでおくことも必要です。当日は各メーカーのカタログや凍結事例の資料を集めつつ、商談内容をしっかりとメモに残しておくようにしましょう。
展示会は一度に多くのメーカーを見られるメリットがありますが、開催時期が限られており、会場では自社の食材をその場でテストすることは困難です。本格的に導入を検討されている場合は、各メーカーが常設しているテストルーム・テストキッチンへの個別訪問や郵送でのサンプルテストが効果的です。
当サイトでおすすめしている導入実績豊富な急速冷凍機メーカーをあわせて紹介しますのでご覧ください。
当サイトがおすすめする導入実例の豊富な急速冷凍機を5つご紹介します。
※選定基準:2024年11月12日時点Google検索で100位まで検索した急速冷凍機26社のうち導入事例が多いメーカー5社をピックアップしています。
独自技術の「ACVCS®(非貫流熱交換方式)」を搭載し、高湿度の3D冷気で食品全体を均一に包み込みます。このメカニズムにより氷結晶を極微細に保ち、細胞破壊をしっかり抑制。エアブラスト式でありながらドリップ抑制に優れているため、事前の冷却や袋詰めをせずに高温のまま投入できる点も強みです。
着霜を抑える独自構造によってデフロストの回数を削減し、ランニングコストを約30%抑えることにも成功。これまでに3,000件を超える豊富な導入実績を誇る一台です。
急速凍結の環境下に「均等磁束」と「電磁波」を掛け合わせる独自のハイブリッド凍結技術を採用。凍結の初期段階で一度に多くの氷核を生成させるため、氷の結晶が大きくならず、食品の細胞破壊を防ぐことが可能です。
この働きにより解凍時のドリップや離水が抑えられるため、食材本来の鮮度・食感・風味をそのままキープ。マグロを用いた検証においても、解凍後の弾力値が生マグロに極めて近い数値を示すなど、その高い品質保持能力が実証されています。
食品へ冷風をダイレクトに吹き付けて熱を奪う連続式急速凍結装置のパイオニアメーカー。水分が凍る「最大氷結晶生成帯(-1℃〜-5℃)」を短時間で通過させることで氷結晶を小さく留め、細胞へのダメージを大きく抑えます。
同社では事前の凍結テストで得られたデータをもとに、設計から製造までを一貫体制で対応しているため、工場の生産ラインに合わせたオーダーメイドでの製作にも対応できます。
真空パックを施した食材をマイナス温度のアルコール系凍結液に直接浸漬させる液体急速凍結機。熱伝達率は一般的なエアブラスト方式の約20倍に達し、最大氷結晶生成帯を驚異的なスピードで通過させることで細胞破壊を防ぎます。
空冷式のような霜取り運転が不要なため、24時間連続で稼働できる点も大きなメリット。-35℃の液体で急速に凍結させる特性は、アニサキスなどの寄生虫対策としても高い効果が期待されます。
液体凍結のパイオニアとして特許を取得したオリジナル技術「凍眠」を展開しています。
-30℃に冷却した専用のフローズン液に食品を浸し、空冷式よりも圧倒的に速く最大氷結晶生成帯を通過させる仕組みにより、氷結晶の膨張を大きく抑制。細胞の破壊を防ぎ、解凍後も凍結前と変わらないみずみずしい品質を維持します。
卸業者や食品加工会社、生産者向けなど、現場のタイプに合わせて選べる充実のラインナップも魅力です。
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| 製品名 | 3Dフリーザー (KOGASUN(旧:古賀産業)) |
プロトン凍結 (菱豊フリーズシステムズ) |
トンネルフリーザー (タカハシガリレイ) |
リジョイスフリーザー (米田工機) |
凍眠 (テクニカン) |
|---|---|---|---|---|---|
| 問い合わせ先 |
![]() 引用元HP:KOGASUN(旧:古賀産業) 公式 |
引用元HP:菱豊フリーズシステムズ 公式 |
引用元HP:タカハシガリレイ 公式 |
![]() 引用元HP:米田工機 公式 |
引用元HP:テクニカン 公式 |
| 冷凍能力 | 8~500㎏/1時間 | 3~300kg/1時間 | ※WEB上に情報なし | 1.5~100㎏/1時間 | 15~650kg/1時間 |
| 導入事例 | 41件 | 10件 | 17件 | 28件 | 22件 |
| 設立 | 1969年 | 1999年 | 1960年 | 1973年 | 1988年 |
| 事例ありの 冷凍可能な食材 |
魚・魚加工/肉・肉加工/菓子/惣菜/パン/麺 | 魚・魚加工/肉・肉加工/惣菜 | 魚・魚加工/肉・肉加工/パン | 魚・魚加工/肉・肉加工/惣菜/麺 | 魚・魚加工/肉・肉加工/惣菜/麺 |
選定基準:2024年11月12日時点Google検索で100位まで検索した急速冷凍機26社のうち導入事例が多いメーカー5社をピックアップしました。