急速冷凍機の費用といってもその導入コストだけでなく、ランニングコストも考えることが事業を実施するときには必要です。ここでは、急速冷凍機にかかるもろもろの費用について説明しています。
導入前に、急速冷凍機の相場はいくらなのか、無理せず購入できる価格なのかといった点を検討する必要があります。庫内の大きさや機能などで決まりますが、業務用冷凍機の一般的な相場としては、最小モデルが200万円程度となっています。
業務用急速冷凍機の基本モデルは、凍結能力10kg/時間のもので300万円が多いようです。さらに、急速冷凍機のメーカー、冷凍機が一体型か別置型か、設置場所等によって価格は変化します。
一括でと考えると高額ですが、メンテナンスをするなど丁寧に取り扱えば10年以上使用することも可能です。各々の事業者で必要な庫内サイズを把握し、最適な急速冷凍機を選択することでかかった費用は回収できるでしょう。
業務用急速冷凍機の導入コストは庫内サイズ等に関係していますが、導入後の運用によるランニングコストはどのくらいかかるかも見ていきましょう。
急速冷凍機のランニングコストは、基本的に一般の冷凍庫と変わらないようです。毎日使用することを考えてもランニングコストは1時間あたり数円~十数円。ただしアルコール凍結タイプは定期的にアルコールの追加が必要になるため、コストは1時間あたり数円プラスされます。
急速冷凍機のランニングコストは、それ程高額ではありません。ただ追加費用がかかるタイプもあるため、用途と設置後の使用イメージを検討したうえで、導入後のコストパフォーマンスが良い機種を選ぶとよいでしょう。
急速冷凍機の導入の費用対効果について考えてみましょう。
たとえば、本体価格が300万円の業務用急速冷凍機を10年使用するケースで計算してみます。この場合、1ヵ月あたりの機械の稼働時間を20日で算定。ランニングコストはここでは含めていません。
300万円の業務用急速冷凍機の使用イメージを「10年×12月×20日」で計算すると1日あたり1,250円です。これは、売れ残り商品を急速冷凍し有効活用することや人件費等の削減といった点を考えるとかなり割安といえるでしょう。導入時に経済産業省のものづくり補助金を活用すれば、さらに低コストで導入を進められます。
急速冷凍機を長期的に使用することや廃棄品の再利用を考慮すると、急速冷凍機購入の費用対効果はかなり高いといえるでしょう。
業務用急速冷凍機は確かに高額です。しかし、長い目でみると廃棄品の再利用や人件費の削減等の効果が積み重なるため、費用対効果は高いことが理解できたと思います。急速冷凍機を導入することは、日持ちのする製品を開発する以外の手段としても、食品事業者にとって更なる可能性を拡大するのに有用であるといえるでしょう。
▼スクロールできます▼
製品名 | 3Dフリーザー (KOGASUN(旧:古賀産業)) |
プロトン凍結 (菱豊フリーズシステムズ) |
トンネルフリーザー (タカハシガリレイ) |
リジョイスフリーザー (米田工機) |
凍眠 (テクニカン) |
---|---|---|---|---|---|
問い合わせ先 |
![]() 引用元HP:KOGASUN(旧:古賀産業) 公式 |
![]() 引用元HP:菱豊フリーズシステムズ 公式 |
![]() 引用元HP:タカハシガリレイ 公式 |
![]() 引用元HP:米田工機 公式 |
![]() 引用元HP:テクニカン 公式 |
冷凍能力 | 8~500㎏/1時間 | 3~300kg/1時間 | ※WEB上に情報なし | 1.5~100㎏/1時間 | 15~650kg/1時間 |
導入事例 | 41件 | 10件 | 17件 | 28件 | 22件 |
設立 | 1969年 | 1999年 | 1960年 | 1973年 | 1988年 |
事例ありの 冷凍可能な食材 |
魚・魚加工/肉・肉加工/菓子/惣菜/パン/麺 | 魚・魚加工/肉・肉加工/惣菜 | 魚・魚加工/肉・肉加工/パン | 魚・魚加工/肉・肉加工/惣菜/麺 | 魚・魚加工/肉・肉加工/惣菜/麺 |
選定基準:2024年11月12日時点Google検索で100位まで検索した急速冷凍機26社のうち導入事例が多いメーカー5社をピックアップしました。