食品の凍結法に、IQF凍結とBQF凍結があります。その違いを理解することで、消費者に高い品質の製品を届けることが可能になります。
ここでは、IQF凍結とBQF凍結について説明しています。
IQF凍結の「IQF」とは、「Individual(個別の) Quick(急速) Frozen(凍結)」の略で、食材を個別に急速冷凍する凍結法です。-70〜-80℃の冷温で冷却し、3㎝程度の食材であれば、3~5分程度で凍結が完成します。このIQF凍結で、食材の細胞の破壊を抑制し、食材の鮮度やうま味を維持したまま食材を保存できます。
IQF凍結することによって食材を小分けにして冷凍保存することができるため、フードロス対策に向いています。また、食材の品質維持や保存を長期間可能であるため、製品を安定的に製造することができます。さらに、食材と一緒に水を入れる注水冷凍からIQF凍結に変えることで、コスト削減も可能です。
デメリットとしては、霜が製品につきやすく、冷凍焼けが起こりやすい性質があります。このデメリットには、真空包装を使用することで、問題を小さくすることが可能です。
このIQF凍結は、食材から調理済み食品まで幅広い食品に適応できます。
BQF凍結の「BQF」とは、「Block(塊)Quick(高速)Frozen(凍結)」の略で、食材をばらばらではなく、塊のまま急速冷凍する凍結法です。
BQF凍結では、1箱に入っている魚などの固まりをそのまま急速冷凍します。使用するときにはすべてを解凍しなければならないため、使い勝手が悪いと感じる場合もあるでしょう。また半解凍であっても、魚などの表皮をはがすと食材が傷んでしまいます。
このBQF凍結は、魚など1固まりで凍結する食材に向いています。
IQF凍結とBQF凍結の大きな違いは、冷凍する食材を個別に凍結するか、塊として凍結するかということです。食材の品質を維持するという観点では、個別凍結であるIQF凍結が優れています。このIQF凍結は、多くの種類の食材に適用できるため、品質を考えた急速冷凍であれば、IQF凍結が向いています。塊として凍結することを重視する場合は、BQF凍結を採用するとよいでしょう。
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製品名 | 3Dフリーザー (KOGASUN(旧:古賀産業)) |
プロトン凍結 (菱豊フリーズシステムズ) |
トンネルフリーザー (タカハシガリレイ) |
リジョイスフリーザー (米田工機) |
凍眠 (テクニカン) |
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問い合わせ先 |
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冷凍能力 | 6~400㎏/1時間 | 3~150㎏/1時間 | ※WEB上に情報なし | 1.5~100㎏/1時間 | 14~560㎏/1時間 |
導入事例 | 21件 | 10件 | 4件 | 17件 | 16件 |
設立 | 1969年 | 1999年 | 1960年 | 1973年 | 1988年 |
事例ありの 冷凍可能な食材 |
魚・魚加工/肉・肉加工/菓子/惣菜/パン/麺 | 魚・魚加工/肉・肉加工/惣菜 | 魚・魚加工/肉・肉加工/パン | 魚・魚加工/肉・肉加工/惣菜/麺 | 魚・魚加工/肉・肉加工/惣菜/麺 |